大竹伸朗 《網膜屋/記憶濾過小屋》 2014年 (ヨコハマトリエンナーレ2014での展示風景)© Shinro Ohtake Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo Photo by Kei Okano

大竹伸朗展 網膜

Shinro Ohtake

2025年8月1日(金)-11月24日(月・休)
休館日:月曜日(ただし8月11日、9月15日、10月13日、11月3日は開館)、8月12日(火)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)

1988年に宇和島市に活動の拠点を移して以来、35年以上に渡ってこの地で制作し、国内外での幾多の個展や作品発表を続けてきた大竹伸朗(1955-)の大規模個展。2013年の「大竹伸朗展 ニューニュー」以来12年ぶりの当館での個展開催となる本展では、半世紀近くにおよぶ創作活動を通じ、圧倒的な熱量が生み出した膨大かつ多様な作品の数々から、〈網膜〉シリーズにフォーカスし、大竹の作品世界をさらに掘り下げます。

大竹の絵画シリーズ〈網膜〉では、廃棄された露光テスト用のポラロイド・フィルムに残された光の痕跡がカンヴァスに拡大転写され、その表層に透明の絵具としてウレタン樹脂が塗布されており、分離している「透明のマチエール」と「写真像の色彩」が脳内で統合し、新たな像として私たちの前に立ち現れます。この〈網膜〉シリーズは、1988年に宇和島のアトリエで始まり、1991年まで集中的に制作されて以降、断続的に制作されてきましたが、本展に際し、現在、大竹は新作〈網膜〉の制作に集中的に取り組んでいます。大竹の活動と並走するように長期間留置されたポラロイドの感光剤の変質が、蓄積された時間の記憶として「透明のマチエール」に閉じ込められた新たな〈網膜〉。本展では、この新作〈網膜〉を核とし、未公開作や巨大な立体作品《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)など、〈網膜〉とそこに接続する多様な作品を展観。大竹の現在地とこれからの展開を世界に向けて発信します。

開館時間

10:00-18:00(入館は17:30まで)

休館日

月曜日(ただし8月11日、9月15日、10月13日、11月3日は開館)、8月12日(火)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)

主催

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁

料金

一般1,500円(団体割引1,200円、市民割900円)
大学生1,000円(団体割引800円、市民割600円)
高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※同時開催常設展「猪熊弦一郎展(仮称)」観覧料を含みます。
※団体割引は20名以上の団体が対象です。
※市民割は丸亀市民が対象です。チケットご購入時に証明する書類(運転免許証、保険証など)のご提示が必要となります。団体割引を含み、他の割引との併用は出来ません。

瀬戸内国際芸術祭連携プロジェクト

令和6年度日本博2.0事業(委託型)

1.大竹伸朗 《網膜/時影 1》1990-2015 Courtesy of Take Nianagawa / Photo by Kei Okano 
2-3.大竹伸朗 《網膜屋/記憶濾過小屋》 2014年 (ヨコハマトリエンナーレ2014での展示風景)© Shinro Ohtake Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo / Photo by Kei Okano

大竹伸朗(おおたけしんろう)

1955年東京都生まれ。主な個展に東京国立近代美術館/愛媛県美術館/富山県美術館(2022-23)、熊本市現代美術館/水戸芸術館現代美術ギャラリー (2019)、パラソルユニット現代美術財団 (2014)、高松市美術館 (2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2013)、アートソンジェセンター (2012)、広島市現代美術館/福岡市美術館 (2007)、東京都現代美術館 (2006)など。またハワイ・トリエンナーレ (2022)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ (2018)、横浜トリエンナーレ (2014)、ヴ ェ ネ チ ア ・ ビ エ ン ナ ー レ
(2013)、ドクメンタ (2012)、光州ビエンナーレ (2010)、瀬戸内国際芸術祭 (2010、13、16、19、22)など多数の国際展に参加。また「アゲインスト・ネイチャー」(1989) 、「 キ ャビネット・オブ・サインズ」(1991)など歴史的に重要な展覧会にも多く参加している。なお香川県内では、直島、豊島で作品を公開している。

公式サイト▶https://www.ohtakeshinro.com/

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